膣の締まりを改善する「膣縮小」には様々な方法があります。整形手術やレーザー、ヒアルロン酸注入など、それぞれの特徴を解説するとともに、注意点についてまとめます。
効果のみに注目するのではなく、術前〜術後までの注意点についてしっかりと確認しておきましょう。
膣縮小手術の注意点
「膣縮小」というキーワードで検索すると、最も表示が多いものが「整形手術」です。専門病院で行われる「膣縮小術」や「ひだ形成」などは効果も高く、施術を検討されている方も多いかと思いますが、”身体にメスを入れる”ものです。効果が高い分、事前に確認しておくべき注意点があります。
手術時間、麻酔の種類、ダウンタイム
膣縮小術を行なっている病院は全国に存在します。それぞれ手術に要する時間や麻酔の種類、ダウンタイムは異なりますので、ご自身に合った内容を比較検討するようにしましょう。また、術後の入浴や性交渉の開始時期についても事前に確認し、しっかりとスケジュールを組んで行うことをお勧めします。
治療費
美容的な内容の膣縮小術については、保険診療適応外となることがほとんどです。初診料から具体的な手術費用まで、費用の確認は細かく行いましょう。
傷跡の有無
『5 膣縮小のデメリット』と通じる内容ではありますが、”傷跡の有無”は術後に後悔してしまうことの多いポイントです。「目立つ傷跡が気になり、性交渉に積極的になれない…」となってしまっては本末転倒ですので、この点についても事前に確認しておくようにしましょう。
膣を縮小する方法
膣縮小には様々な方法が存在します。施術内容や効果、費用などを確認し、希望に合った方法を選択するようにしましょう。
整形手術(膣縮小術・ひだ形成)
一般的に「膣縮小手術」は膣の奥にある肛門拳筋と膣の粘膜を縫い縮め、膣壁の後ろ面を狭めます。加齢や出産により「膣が弛む」「膣が広がる」「尿もれが起きる」などの状態の方に有効とされています。
「ひだ形成」とは膣内部のひだを形成手術です。膣縮小手術と合わせて施術することで、膣の入り口から奥まで形を整えることができます。
手術以外で膣を縮小する方法
インティマレーザー
インティマレーザーとは、レーザーで膣内部の粘膜を加熱し膣を収縮させる方法です。
手術ではないので出血は伴いません。
ヒアルロン酸
膣壁に直接ヒアルロン酸を注入することで、膣内を狭くさせる方法です。
この方法は、メスを使用せず膣に注射をするだけなので傷跡は残りません。
また、注入したヒアルロン酸は時間の経過とともに体内に吸収されます。
ウルトラヴェラ
Ultra Vera(ウルトラヴェラ)は「HIFU(High Intensity Focused Ultrasound)※高密度焦点超音波治療法」を用いた膣縮小用医療機器です。膣内に器具を挿入しHIFUエネルギーを照射することで膣壁の弾力性増加を期待するものです。
手術・施術と違いメス・麻酔などは不要です。
トレーニング(膣トレ)
手術や、レーザー、ヒアルロン酸注入などの施術は行わずに、ご自身のトレーニングで膣縮小を目指す方法としては、膣トレーニングがあります。
代表的な方法としては、肛門周辺から膣、尿道を順番に締めていきその後、息を吐きながらゆっくり膣をゆるめるといったものがあります。「締める・ゆるめる」を1セットとして、1日数セット行うと良いみたいです。 また「インナーボール」という膣トレグッズも販売されています。膣内にボールを入れ、落ちないように膣内を締めることで骨盤底筋が鍛えられるみたいです。インナーボール以外にも色々なグッズが販売されているようですが、ご使用に関しては、安全面・衛生面に注意して使用しましょう。
膣縮小のメリット
膣の弛みや広がりが改善することで、様々なメリットがもたらされます。
尿漏れや入浴時のお湯漏れが解消
出産や骨盤底筋の衰えなどで膣が広がってしまった場合、日常的な尿漏れや入浴後にお湯が漏れてしまう状態に悩んでいる方が多いようです。膣を縮小することで、これらの悩みは改善します。
性交渉の感度向上
「パートナーに膣の弛みを指摘された」「出産前に比べ感度が落ちた気がする」このようなお悩みを感じている場合、膣縮小術を行うことでセックスの不安は解消するでしょう。
セックスレス解消
前項と通じる内容ですが、膣の弛み・広がりを理由にパートナーとセックスレスの状態になってしまっているケースも多いです。膣縮小術を行うことで、長年のセックスレスが解消したという方も大勢いらっしゃいます。
膣縮小手術のメリット
縮小手術に関するメリットとしては、『2-2手術以外で膣を縮小する方法』より効果があることです。
※実際、一回○○万円のヒアルロン酸注入を数回行っても効果を感じず手術に踏み切った患者さんが手術後「最初から手術をしておけば・・・」と言っていました。
効果的に膣のゆるみを解消したい人には、手術による膣縮小手術がおすすめです。
膣縮小手術のデメリット
縮小手術に関するデメリットとしては、下記のようなものが挙げられます。
期間がかかる
メスを入れる縮小手術の場合、術後一定期間は性交渉ができないケースがほとんどです。入浴・シャワーなどの日常生活に関しても多少の制限はありますので、お仕事やプライベートの予定と調整する必要があります。
費用がかかる
膣の状態や選択する手術方法によって金額は様々ですが、基本的には保険適用外の施術となりますので、高額な費用が発生します。
膣縮小の費用
一般的な膣縮小術に必要となる費用には、下記が挙げられます。
- 診察料
- 検査費用
- 手術費用
- 術後の薬代
費用の項目やそれぞれの金額は実施する医院、施術の内容によって異なります。また、一度施術した箇所のやり直しの場合、通常の金額よりも高額となるケースもありますので注意が必要です。
まとめ
膣縮小手術の注意点を中心に解説しました。膣の弛みや広がりに悩む方にとって、効果が高く人気な膣縮小手術ですが、注意点については施術前にしっかりと確認しておくべきです。
メリットだけに目を向けるのではなく、きちんとデメリットに納得した上で決断をしましょう。