一日の疲れをしっかり癒し、リラックスさせてくれる入浴。
そんな入浴を終えた風呂上り、バスタオルでしっかりと身体のお湯を拭きとったのに、お湯が滴り落ちる……。
せっかく気持ちよさの余韻に浸っていたのに、そのせいで嫌な気持ちが込み上げてくる…。
このような経験、一度はしたことある方、意外と多いのではないでしょうか。
今回は、こうした風呂上りのお湯漏れの症状や原因、対策についてお話しできればと思います。
目次
お風呂上りに「膣からお湯漏れした」これ何?
お風呂上りにお湯漏れしている場合、それは膣から漏れたお湯です。
では、膣からお湯が漏れるというのは、一体どのような現象なのでしょうか。
結論だけを端的に言うと、お湯が漏れるのは、「膣圧が低下している証拠」です。
膣は、「骨盤底筋」という筋肉に支えられ、この筋肉の圧力が適切にかかることで、膣内の器官を正常な位置に保っています。
しかし、さまざまな原因でこの骨盤底筋が緩むと、膣内の圧力(膣圧)が低下します。
そうすると、緩んだ膣内に、入浴中にお湯が入ってきて、風呂上りには漏れ出て来る、という現象が起きます。
では、この「膣圧が低下する」という現象はなぜ起きるのでしょうか。
お湯漏れの原因
お湯漏れを引き起こす「膣圧の低下」「骨盤底筋の緩み」がなぜ起こるのか、その原因を4つ、ご紹介します。
出産
お湯漏れの原因1つ目は、出産です。
出産にあたり、膣内を赤ちゃんが通っていきます。
当然膣は、一時的に大きく拡がります。
ここまでは正常ですが、問題はその後、広がりすぎた膣が完全には元の状態に戻らず、少し緩んだ状態になることがあります。
たとえば、Tシャツなどを思いっきり引っ張ると、その後は完全には元に戻らず、たるんだり、“伸び”たりすることがあると思いますが、それと同じイメージです。
加齢
続いての原因は加齢です。
膣に限らず、年をとると、皮膚や筋肉が緩んだりたるんだりしてくるものです。
それは膣も例外ではなく、加齢とともに骨盤底筋の筋力が低下し、膣が緩んできます。
運動不足
さらに、運動不足も膣圧低下の原因です。これも他の筋肉と同じです。
運動不足になると、筋力が低下するのは不可避のこと。
膣を支える骨盤底筋も例外ではないということです。
偏った食生活
最後にご紹介する原因は、「偏った食生活」です。
食生活が偏り、肥満体型になってしまうと、骨盤底筋にかかる負荷が増加し、それが原因で膣圧が低下することもあります。
以上見てきたように、膣からのお湯漏れの原因は、特別なものではありません。
出産や加齢など、避けようがない原因もあります。
つまり、「お湯漏れは誰でも経験しうる」ということです。
お湯漏れで起きるデメリット
お湯漏れのデメリットは、冒頭お伝えしたように、風呂上り直後に感じる不快感でしょう。
また、下着のなかでお湯漏れしてしまうと、濡れた下着をはくことになるので、さらに不快感が持続することになります。
そして、「お湯漏れしている」=「膣圧が低下している」わけですが、膣圧が低下していると、性行為を満足にできなくなるなど、思わぬ弊害が出て来ることもあります。
お湯漏れを防ぐ方法
ここからは、上記のようなデメリットをもたらすお湯漏れを防ぐ方法をご紹介します。
お湯漏れの原因は、骨盤底筋の筋力低下による膣の緩みが原因なので、これを解消していきましょう。
骨盤底筋を鍛える膣トレ
骨盤底筋の緩みが原因ならば、骨盤底筋を鍛え直せば、お湯漏れの症状を解消できます。
骨盤底筋を鍛えるトレーニングを、通称「膣トレ」と呼びます。
膣トレのなかで最も有名なのが、「ケーゲル体操」と呼ばれるトレーニング方法です。
ケーゲル体操は、下記5つのステップで進めます。
①膣や肛門を引き上げるようにゆっくり力を入れる
②5~15秒間そのままの状態を保つ。
③ゆっくり力を抜く。
④①~③のプロセスを4回〜5回繰り返す。
⑤力を入れるときにゆっくり息を吸い、力を抜くときにゆっくり息を吐く。
どのような場所にどのような体勢でいても実施できるため、手軽に実践できます。
膣縮小手術
膣トレは気軽に実践できる反面、通常の筋トレと同じで、効果が出るのに時間がかかります。
また、その効果も個人差があります。
ここで消化するのは、医学的に膣圧を取り戻す「膣縮小手術」です。
膣縮小手術は、膣の緩んでいる筋肉を糸で縫合することで、膣の緩みを解消します。
お湯漏れの症状に心当たりがおありの方は、専門家へ相談すると良いでしょう。
吉沢クリニックの膣縮小手術に関して詳しくは下記をご覧ください。
まとめ
以上、膣からのお湯漏れの原因とデメリット、対策についてお伝えしました。
お湯漏れは比較的デリケートなものなので、周囲に相談することをためらう方も一定数いらっしゃいます。
しかし、すでにご紹介した通り、お湯漏れの原因はいたって日常的なもので、誰にでも起こりうることです。
また、お湯漏れにお悩みの方は、想像以上に多くいらっしゃいます。
お湯漏れにお悩みの方、思い当たる節がある方は、まずは一度吉沢クリニックにご相談ください。